フィギュア大国ロシアの恐るべき力
少し前から話題になってはいましたが、ここ数年フィギュアで絶対女王の座を守ってきたものの今年のオリンピックでは惜しくも銀メダルで終わったロシアのメドベージェワ選手。

長年習っていたロシアのコーチ、エテリ・トゥトベリーゼの元を離れ、羽生選手などが習っているカナダのブライアン・オーサーコーチのところに行くということが大きなニュースになっています!
母国以外の国に練習拠点を移し現地のコーチに習うことはフィギュアでよくあることですが、フィギュア大国ロシアでは極めて珍しいことであるみたいですね。
ロシアは国単位でフィギュアスケート選手を育て上げるのに非常に強力なシステムを設けており、4年前のソチオリンピック以降はロシアの若手の女子選手が次々へと成長して表彰台を独占して行く状態が続いてきました。なんと最近では13歳のロシア選手が4回転を飛ぶようになった?!と話題に何度もなっています!
女子選手でライバル同士は引き離した方が良い?!
本来ならばそういったフィギュア大国である母国を離れるとは意外なことかもしれませんが、メドベージェワ選手に限っては必要なことだったのかもしれませんね。
まず一つあげられるのは今年オリンピックで金メダルを獲った同じコーチの後輩であるザギトワ選手の存在も大きいと言われていますが、私もその通りだと思います。
同じコーチに習いながらライバル状態でいることは、特に10代の女の子同士では難しいでしょう!

コーチのそれぞれに対しての対応や扱いに対して嫉妬心を敏感に感じることもあるでしょうし、あまり精神衛生上良くない気がします。
これからのルール変更に対応するためにも
そしてもう一つの大きな理由は、ロシアのシステムではもう学べることは全て学び切ったのだと思います。
ブレや失敗のないジャンプや技術はもうすでに身に付いていますし、表現力も定番のものです。
羽生選手のようにオリンピックを二連覇できた選手が同じコーチの元にいるということは大きな励みと刺激になるでしょうし、何よりオーサーコーチはどの選手も最大限に「有利な状態に持って行って勝てるようにする」力を持っていることは見ていて分かります!
現在18歳であるメドベージェワ選手はロシアの中では「ベテラン」と呼ばれる、決して若くない年齢の選手に部類されてしまいます。
これからもルール変更などがあるでしょうし、それに対応して技術以外の面でも成長して行くためにも、そういったルール変更や出来栄え点対策が大の得意のオーサーコーチの元に行くことは賢いと思います!
10代半ば以降のロシア選手がどんどん消えていく中、メドベージェワ選手は20代になってからも戦い続けている姿が見れるかもしれませんね。楽しみです!
