LGBTに対する誤解や差別
性的少数者であるLGBTの人々のことはここ数年、日本でも多く報道されており、やっと少しずつ理解を得ようとするステップを踏み始めたというところでしょうか。
まだまだ日本は海外に比べてこういった分野に対しては閉鎖的で知識不足なところがあると言われていますし、実際に周りを見渡してもそう感じます。
LGBT(エル・ジー・ビィー・ティー)または GLBT(ジー・エル・ビィー・ティー)とは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた表現である。
LGBTという用語は「性の多様性」と「性のアイデンティティ」からなる文化を強調するものであり、「性的少数者」という用語と同一視されることも多々あるが、LGBTの方がより限定的かつ肯定的な概念である。
引用:ウィキペディア

毎日新聞の記事によると、LGBTの人々がメディアの取材を受けるときなど、よく取材側が同性愛者とトランスジェンダーの違いが分からなかったり、差別用語だと知らないでレズビアンの人のことを「レズ」と省略して呼んだりして不快な思いをさせたりなどの過ちが目立つようです。
取材を受けて良かったと思うLGBTの人たちが多いようではありますが、こういった誤解や思い込み、失礼な差別用語の連発などをされて不快な思いをしている人たちが多いみたいですね。
確かに、今メディアで働いている人たちにはLGBTの人たちに対しての理解があったりそういった人たちに関して勉強してきた経験があったりする場合もあるでしょう。でも依然としてある程度の年齢の人たちはそういった教育とは無縁なのでしょうね。
LGBTの理解へのきっかけも大事、今の若者は比較的それに恵まれている
私の両親(50歳以上)も私にそう思わせる人たちの二人です。ちなみに私自身は一般的な異性愛者ですが、私の友人(一般的な異性愛者)が大学のときにLGBTのクラスメイトと一緒にある課題をやることになった際、LGBTの人たちについてのレポートを書いたという話を聞きました。
かなり大がかりなプロジェクトだったようですが、LGBTのクラスメイトのつてで色々なLGBTの人たちをインタビューして課題を仕上げることができたようです。

その友人の話の中でも興味深かったのがLGBTの「T」、つまりトランスジェンダーの人の話でした。生まれつき男性でしたが自分は自分のことを女性だと認識しており、その上レズビアン、といった方でした。なかなか複雑ですよね。
なので外から見たらただ単に女性が好きな男性(一般的な異性愛者)なだけなのでは??と思われるでしょうね。
でも違うのです。その方もきっと誤解を受けることが多かったと思います。
私の両親も、そもそも同性愛とは先天的なものだとは理解しておらず、「やめればいいのに」と平気で言ったりしますし、LGBTの人たちの話題をする際には、当たり前のように「ホモ」と言ったりします。
私自身の感覚ではそういった発想の方がよっぽど「え!?」と感じるのですが…。きっと今の50代の人たちはわりとそういうものなのかもしれませんね。
なので今の報道陣にもそういった人たちがたくさんいるのだと思います。時代の流れで改善されるものも中にはあるのかもしれませんね。
芸能人の方でも、自分がLGBTであることをカミングアウトする人も増えてきていますし、浜崎あゆみさんのように、LGBTを応援して活動する有名人もいます。
こういったことからも、昔に比べてLGBTとは何か?という人々の理解や認知度は高くなっているのは事実ですし、LGBTの方たちも暮らしやすくなっているとは思います(もちろん昔に比べて、という話ですが)。